MIDAS M32R ライブレコーディング!!(予備録のためにすべきこと!)

chakimusic岩崎です!
さて今回の投稿ですが、MIDAS M32Rでのライブレコーディングの概要になります。

2021年初の現場とういうことで気合を入れてのぞんだ現場でしたが、結論から言うと終始安定して問題なく対応できた現場だったと思います。

今回のポイントとして重視したところが、「予備録をどうするか!」っと言う部分でした。
ライブレコーディング…いわゆる収録という分野はやり直しということができないので、本番中にトラブルが起きてしまえばそれでアウト!
だからこそ予備録というものが重要!…予備録は必要不可欠な要素となっております。

不詳私も若かりし頃に収録現場でPCが本番中に固まってしまって、途中録音が止まってしまった事があり関係者各位にご迷惑をおかけしたこともありました。
その現場では案件として影響のない部分でしたので、問題にはならなかったのですが自分自身考えさせられる現場だったと記憶しております。

だからこそ今回の案件は万全の体制で行いたいと思って望んだ次第であります。

前置きが長くなってすみません。
さて概要ですが、今回MIDAS M32RをUSBオーディオインターフェイスとしてPC(protools)+SD予備録として使用いたしました。


M32R(ミキサー)ですが、PAでもすごく柔軟に対応できる卓なのですが、SD録音でマルチレコーディング対応(別途カード要)というところが今回の機材チョイスの要になりました。
昨今多数チャンネルのレコーディングというのはいろんなメーカーでも対応できてはいるのですが、1システムで32ch SDマルチ録音対応というのはとても重宝するものだと思いますし、USBでのレコーディングもできるというのは強みだと思います。

 

そして予備録だけではなくしっかりと本ちゃんのprotoolsの録音ができていなくてはいけないので、本ちゃん用のPCのスペックやPCの現状を把握した上で、録音がしっかりできているかが大事だと思思います。というのも今回protoolsをサブスクリプションにクロスグレードをしたのですが、思いの外すごく快適にサクサク動いてくれる様になりました。前は永続ライセンスにてver12.6.1あたりを使用していたのですが、録音に関しては問題ないもののちょこちょこ編集時にエラーがでていたこともあり、心機一転クロスグレードをしてみたところすごく快適になりました。(現在ver2020.12)

注意しなければいけないのが、今までオーソライズはドングル(USBKey)にて行っていたのですが、クロスグレード後オーソライズをドングルからではなくクラウドからできる仕様に変更されていたため、ドングルの方にオーソライズキーを移す作業が必要でした。まあクラウドで管理というのはスタジオなどでネット環境が整っているのならとても便利な機能なのですが、ライブ収録時にネット環境がどうなっているのかは不安要素も大きいので、USB接続のほうが安心感はありますよね。

そして今回の件で色々とM32Rの使い方を研究いたしました。やはり肝となっている部分はパッチでしょうか?パッチの選択は8chごとに行う必要がありセッティングなども理解していないと現場などでのトラブルになりやすいかと思います。USER パッチというものがあり任意のチャンネルに割り当てれるという選択もあるのですが、知っていないと現場で音がこないなどトラブルに陥るかもしれません。

とはいえUSB接続にてPCに32ch録音+SDカード(推奨32GB 約90分程度) 予備録ができることは素晴らしい!!

また他のM32Rの使い方など別投稿にてアップする予定ですので、今回はこれぐらいにしておきます。

 

今回本番時のセッティングは32chアナログマルチボックスからステージボックスDL16(1-16)+卓input(17-32)に頭分岐にてパッチング、PCとの接続はUSB接続のみですのでセッティングもスムーズでした。音響のメイン卓がsoundcraftのViだったので、MADIを介していただければPCのみでも行けたのですが、MADI対応のオーディオインターフェイスを持っていないんですよね….今後検討いたします。

また録音のみということだったのですが、なかなか周辺機器が多くなってしまいましたので、PC用アタッシュケースも購入HDDもしっかり緩衝材を入れて安心して持ち運べるようにしました。

最後に本番もメインオペレーターや会場スタッフにも恵まれ、特段トラブルもなく無事に終了でき、先方にもデータの引き継ぎができました。本当に色々とためになる現場でしたし、この非常時にお仕事をいただけるありがたみを再認識した次第です。

本当に主催者や関係者各位、メインオペレーターや現地スタッフに心より感謝いたします。

それでは今回の投稿はこれで終わりにしようと思います。

ご覧いただきありがとうございました。chakimusic岩崎